「最短ルート」の落とし穴 -ブレない人生を築く方法-

現状への焦りから、「最短ルート」をうたう広告に惹かれてしまうのは、人間の脳に備わったある本能の仕業です。

しかし、手軽なノウハウに飛びつく行動は、実は理想のキャリアから遠ざかる原因になりかねません。

今回は、本当の意味で理想の人生を叶えるために、スキルやノウハウよりもずっと重要な「あるエネルギー」と「アプローチ方法」を紐解きます。


こんにちは!

オンライン秘書×キャリアコーチの黒木はるみです。

働き方をアップデート!

もっと”自由に働く”を叶えるリモートアシスタント育成をしています。

「自分の人生、自分でハンドルを握って生きる女性で溢れる世の中にしたい」という想いで活動しています。


目次

脳が「最短ルート」に飛びつく理由

30代から40代頃になると、これからのキャリアや生き方にモヤモヤした感情を抱える女性は少なくありません。

早くこの状況から抜け出したい」と焦る時ほど、
SNSで見かける「たった1ヶ月で在宅月収30万円」、「未経験から最短でオンラインアシスタントに」といった、魅力的な言葉に心が揺さぶられるものです。

なぜ私たちは、これほどまでに「最短・簡単」というフレーズに惹きつけられてしまうのでしょうか。

これは、意志が弱いからではなく、人間の脳の仕組みに原因があります。

人間は1日に最大約35,000回の意思決定をしており、脳が消費するエネルギーは身体全体の約20%とも言われています。

そのため、人間の脳には、できるだけエネルギーを使わず効率よく生き延びようとする「省エネ本能」が備わっています。

限られたエネルギーを効率的に使用するため、時間と労力がかかるような地道な努力を本能的に避け、即効性がありそうなルートに魅力を感じてしまうのです。

さらに、「手軽に大きな成果が出るかもしれない」という期待を抱く時、脳内では快楽物質である「ドーパミン」が大量に分泌されます。

このドーパミンが、冷静な判断力を鈍らせ、魅力的な広告へ手を伸ばさせる引き金となるのです。

しかし、現実のビジネスにおいて「一獲千金」のような魔法は存在しません。

自分らしく自由に、かつ安定して働いている人々は、例外なく地道な積み上げを重ねてきた人たちです。

目先のノウハウに飛びつき、また次の手軽な手段へと消費を繰り返す行動は、一見前進しているように見えて、実は「エネルギーと時間の浪費」という遠回りをしている可能性があります。

突発的に、一瞬だけ手に入った成果は、土台がないため長くは続きません。

私たちが本当に欲しいのは、「この先もずっと、安心して自由に働ける人生」ではないでしょうか。

スキルよりずっと大事な「Want」のエネルギー

キャリアチェンジを志す際、多くの人は「ITツールの操作」や「実務のテクニック」といった具体的なスキルの習得に走りがちです。

しかし、そうしたノウハウの多くは、現代においてはインターネットや動画プラットフォームを通じて、いつでも独学で調べられるものばかりです。

本当に価値のあるキャリアを築くために必要なのは、スキル以上に、自分自身のWant(私はどうしたいのか、どう生きたいのか)という純粋な感情を掘り起こすことです。

心理学では、お金や名誉といった外部の報酬に動かされるものを「外発的動機づけ」、自分自身の内なる欲求や関心に突き動かされるものを「内発的動機づけ」と呼びます。

「早く成果を出さなければ」「周囲に置いていかれる」という外発的な焦りだけで行動していると、小さな障壁にぶつかっただけで脳はすぐ疲弊し、モチベーションが途切れてしまいます。

実は、多くの方がキャリアチェンジで停滞していると感じる原因の多くは、スキル不足ではなく、この「Want(内発的動機づけ)」が迷子になっていることにあります。

例えば先日、私の主催するRE LIFE受講生でデザインを学んでいる女性が、講座生に向けて「デザイン講座」を開いてくれました。

彼女の手掛ける作品はどれも洗練されており、素晴らしいセンスの持ち主です。

その秘訣を尋ねると、「日常の中で、カフェ等のショップカードを集めてファイルにストックすることが大好きなんです」と答えてくれました。

彼女にとっては、誰に強制されたわけでもない、自分自身の「好き(Want)」に従った日常の習慣です。

しかし、その自然な積み重ねが、「他者には真似できないセンス」という唯一無二の強みになります。

このように、「〜したい」という内発的動機から始まる行動には、脳を消耗させることなく、持続的な前進を可能にする、強力なエネルギーがあります。

『ウサギとカメ』に学ぶ、未来の自分を作る最短ルート

コツコツと何かを積み上げるプロセスは、非常に地味で目立たないものです。

今日一日努力したからといって、明日すぐに目に見える収入があるものではありません。

心理学において、目先の小さな変化に一喜一憂せず、人の長期的な成長と可能性を信じる心のあり方をグロース・マインドセット(Growth Mindset)と呼びます。

仮に現在の状況に不満や不安があったとしても、それは「これまでの選択と行動の積み上げ」の結果にすぎません。

逆を言えば、「今日行う、一見小さく見える選択と行動」が、少し先の未来の自分を確実に形作っていくということです。

イソップ寓話の『ウサギとカメ』で、歩みの遅いカメが勝てたのは何故でしょうか?

それは、ウサギが油断して眠っていたからではなく、カメが周囲の動きに惑わされず、ただひたすらに自身のゴールだけを見つめて歩み続けたからにほかなりません。

周囲の華やかな成功談やスピード感に、惑わされる必要はありません。

一見すると遠回りに思える「今日の小さな一歩」を確実に積み重ねていくことこそが、理想のライフスタイルへ確実にたどり着くための、唯一の最短ルートなのです。

たとえ小さくても、具体的な行動を選択したその時が、新しい未来へ向かう分岐点の始まりです。

自身を疲弊させるような焦りの努力を一度手放し、未来の自分を笑顔にするような心地よい積み上げを、一つずつ始めてみましょう。


脳科学と心理学の視点から見た、理想の働き方を叶えるためのロードマップをメルマガにて配信中です!

↓メルマガ登録はこちらから↓

目次